AIに頼んだら、思ったより簡単にホームページができた。さて次は公開——と調べ始めると、今度は公開先の選択肢が多すぎて迷うのではないでしょうか。GitHub Pages、Netlify、Vercel、レンタルサーバー……。どれも「無料」「簡単」と書いてあるのに、何が違うのかがわかりにくい。
本記事では、AIで作ったサイト(HTML)の公開先を、非エンジニアの方が本当に比較したい観点——費用・日本語対応・独自ドメイン・メール・サポート——で正直に比較します。先に結論を言うと、**「試すだけなら無料ホスティング、仕事や商売で使うなら国産レンタルサーバー」**が答えです。その理由を順番に説明します。
公開先は大きく2種類ある
AIで作ったHTMLサイトの公開先は、大きく分けると次の2種類です。
| 種類 | 代表的なサービス | 費用 |
|---|---|---|
| 無料ホスティング | GitHub Pages、Netlify、Cloudflare Pages、Vercel | 無料〜 |
| レンタルサーバー | エックスサーバーなど | 月1,000円前後〜 |
「無料があるなら無料でいいのでは?」と思うのが自然ですが、無料ホスティングには共通する前提と割り切りがあります。まずはそこから見ていきましょう。
無料ホスティングの特徴と注意点
GitHub Pages
エンジニア向けサービス「GitHub」の機能として提供されている無料ホスティングです。無料で独自ドメインも設定できますが、公開までにGit(バージョン管理ツール)の操作が前提になります。エンジニアには定番でも、非エンジニアの方が最初に触るにはハードルが高めです。
Netlify / Cloudflare Pages
どちらも静的サイト向けの定番ホスティングで、無料プランでも十分に高速です。特にNetlifyには、ブラウザにフォルダをドラッグ&ドロップするだけで公開できる「Netlify Drop」があり、「とにかく今すぐ試したい」なら最短の選択肢です。
ただし、管理画面もドキュメントも基本は英語です。設定でつまずいたときに英語のドキュメントを読んで自力で解決する必要があり、日本語で問い合わせできる窓口はありません。
Vercel
Next.jsなどのモダンなWeb開発では定番のホスティングです。ただし注意したいのが、無料のHobbyプランは商用利用が認められていないことです。お店や会社のサイトなど、ビジネス目的のサイトを置くなら有料プラン(Proは月20ドル〜)が必要になります。「無料だから」と選ぶと、規約上アウトだった——ということになりかねません。
無料ホスティングに共通すること
- メールアドレスは持てない——ホスティングはあくまで「サイトの置き場所」で、
info@あなたのドメインのような独自ドメインのメールは別途用意が必要です - サポートは基本なし(または英語)——トラブル時は自力解決が前提です
- HTMLをそのまま置くだけでは、フォームの送信処理などは動かない——お問い合わせフォームを動かすには、外部のフォームサービスを使うのが基本になります(VercelなどはNext.js等のアプリとして開発すれば送信処理も実装できますが、プログラミングの知識が前提です)
つまり無料ホスティングは、「英語でも調べながら自力で進められる人」が「試験的に公開する」ぶんには最高の選択肢です。逆に、ビジネスで使う・長く運用する・困ったときに頼れる窓口が欲しい、となると話が変わってきます。
レンタルサーバー(エックスサーバー)の特徴
一方のレンタルサーバーは月額費用がかかりますが、その分「サイト公開に必要なもの一式」がそろいます。国内シェアの大きいエックスサーバーを例にすると、次のとおりです。
- 管理画面もサポートも日本語——メール・電話での問い合わせ窓口があり、困ったときに日本語で聞けます
- 独自ドメインの取得・設定がセットでできる——申し込み時にドメインが無料でついてくるキャンペーンも定期的に実施されています
- 独自ドメインのメールアドレスが作れる——
info@あなたのドメインのようなメールを何個でも作れます。仕事で使うなら実質必須の機能です - PHPが動く——AIが作ったHTMLにPHPの送信処理を足すだけで、お問い合わせフォームを自前で持てます。開発の知識なしにこれができるのはレンタルサーバーならではです
- 将来WordPressにも移行できる——「ブログも始めたい」となったとき、同じサーバーでそのまま対応できます
費用は契約期間によりますが、スタンダードプランで月1,000円前後が目安です。コーヒー2〜3杯分で「置き場所・住所・メール・相談窓口」までそろうと考えると、ビジネス用途では十分に元が取れる金額です。
なお、エックスサーバーは静的サイト専用の無料サービス「Xserver Static」も提供しています。ただしこちらは静的コンテンツ専用のサービスなので、メールなど本格運用に必要な機能まで求めるなら、通常のレンタルサーバーが確実です。
比較表:あなたの用途ならどれ?
| 無料ホスティング | エックスサーバー | |
|---|---|---|
| 費用 | 無料〜 | 月1,000円前後〜 |
| 日本語サポート | なし | メール・電話あり |
| 独自ドメイン | 設定可(取得は別途) | 取得〜設定までセット |
| 独自ドメインのメール | 持てない | 作り放題 |
| フォームの送信処理 | 外部サービス利用が基本(自前実装には開発知識が必要) | PHPで自前実装も可 |
| 商用利用 | サービス・プランによる | 制限なし |
| 将来のWordPress | 不可 | 可 |
結論:こう選べば失敗しない
無料ホスティングが向いている人
- まずは無料で試しに公開してみたい
- 趣味・ポートフォリオなど、個人的な用途
- 英語のドキュメントを調べながら進めるのに抵抗がない
エックスサーバーが向いている人
- お店・会社・事業のサイトとして公開する
info@自分のドメインのメールアドレスも使いたい- 困ったときに日本語で問い合わせできる窓口が欲しい
- 将来的にブログ(WordPress)もやるかもしれない
ビジネス用途で決め手になるのは、実はメールです。サイトを名刺やGoogleマップに載せるなら、連絡先も Gmail より info@あなたのドメイン のほうが信頼されます。無料ホスティングではこれが持てないため、結局メールのためにサーバーを別途契約するくらいなら、最初からレンタルサーバー1本にまとめるほうがシンプルで安上がりです。
公開手順は別記事で
エックスサーバーに決めたら、契約からファイルのアップロード、公開前のセキュリティチェック(APIキーの確認など)までの具体的な手順は、こちらの記事で画像付きで解説しています。
→ AIで作ったサイトを公開する方法|エックスサーバーでのホスティングと注意点
メールアドレスの作成方法はこちらです。
→ エックスサーバーの新サーバーパネルでメールアドレスを作成する方法
まとめ
- AIで作ったサイトの公開先は「無料ホスティング」と「レンタルサーバー」の2択
- 試すだけなら無料ホスティングで十分。ただし英語・メールなし・サポートなしの割り切りが前提
- 仕事や商売で使うならエックスサーバー。日本語サポート・独自ドメイン・メールまで一式そろい、月1,000円前後
- Vercelの無料プランは商用利用不可など、「無料」には条件がある点に注意
「どこで公開するか」は、サイトの用途で決めるのがいちばん失敗がありません。この記事の比較が、あなたのサイトの置き場所選びの参考になれば嬉しいです。