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WordPressを多言語化するとき、候補に挙がりやすいのが無料のBogo有料のWPMLです。

どちらも日本語ページと英語ページなどを関連付けて管理できますが、向いているサイトは同じではありません。

先に結論をまとめると、少ないページを自分で翻訳するならBogo、ページ数が多く、複数人で運用したりECサイトまで多言語化したりするならWPMLが選びやすいです。

BogoとWPMLの違いを比較

比較項目BogoWPML
料金無料年額39ユーロ〜
翻訳方法翻訳ページを作り、文章は自分で用意手動翻訳・翻訳担当者への割り当て・自動翻訳に対応
向いている規模小規模〜中規模中規模〜大規模
言語切り替えブロック・ウィジェット・ショートコード言語スイッチャーを設定可能
テーマやプラグイン内の文字個別の調整が必要になる場合があるString Translationで管理できるプランがある
WooCommerceサイト構成に応じた検証・調整が必要Multilingual CMS以上で多言語ECに対応
サポートWordPress.orgのサポートフォーラム契約期間中の公式サポート

料金と機能は2026年9月時点の情報です。契約前にはBogo公式ページWPML公式の料金ページで最新情報を確認してください。

Bogoが向いているサイト

Bogoは、WordPress本体のローカライズ機能を利用して、投稿や固定ページに言語を割り当てるプラグインです。翻訳元のページから別言語のページを作り、翻訳文は自分で入力します。

次のようなサイトなら、まずBogoを検討してよいでしょう。

  • 会社概要やサービス紹介など、翻訳するページが少ない
  • 日本語と英語の2言語から始めたい
  • 翻訳文を自分や社内で用意できる
  • プラグイン費用をかけずに多言語化したい
  • テーマを調整できる制作者がいる

Bogoの強みは、無料で始められ、仕組みが比較的シンプルなことです。一方、翻訳作業を自動化するためのプラグインではないため、ページ数と言語数が増えるほど手作業も増えます。

インストールから翻訳ページ、メニュー、言語スイッチャーの設定までは、WordPressプラグインBogoの使い方で管理画面の画像付きで紹介しています。

WPMLが向いているサイト

WPMLは、ページ本文だけでなく、テーマやプラグインが出力する文字、URLスラッグ、メニューなども含めて、多言語サイトをまとめて管理したい場合に向いています。

次のようなサイトでは、WPMLの機能が活きます。

  • 翻訳するページや商品数が多い
  • 翻訳担当者や外部の翻訳者と分担したい
  • 自動翻訳を下訳として活用したい
  • WooCommerceのショップを多言語化したい
  • SEOタイトルやURLも言語ごとに管理したい
  • 不具合や設定について公式サポートを利用したい

WPMLには複数のプランがあります。Multilingual Blogは年額39ユーロ、Multilingual CMSは年額99ユーロ、Agencyは年額199ユーロです。

小規模なブログならBlogプランも候補になりますが、String Translation、翻訳管理、ページビルダー連携、WooCommerce対応などを利用する場合は、Multilingual CMS以上が必要です。機能差はWPML公式の機能一覧も確認してください。

PHPテンプレートで言語ごとに表示を変えたい場合は、WPMLで言語別に表示を変える条件分岐でコード例を紹介しています。

BogoとWPMLを選ぶ5つの判断基準

1. 翻訳するページ数と言語数

10ページ程度のサイトを日本語と英語にするなら、Bogoでも管理しやすいでしょう。しかし、記事や商品が継続的に増えるサイトでは、翻訳の進捗を管理できるWPMLのほうが運用しやすくなります。

「今あるページ数」だけでなく、1年後に増える記事や商品も含めて判断することが大切です。

2. 誰が翻訳するか

翻訳担当者が一人で、ページごとに文章を入力できるならBogoで対応できます。

制作者、編集者、翻訳者が分かれている場合は、翻訳タスクを割り当てられるWPMLのほうが向いています。自動翻訳を利用する場合も、そのまま公開せず、固有名詞やサービス内容が正しいか人が確認する工程は必要です。

3. 本文以外に翻訳する文字が多いか

実際のWebサイトには、本文以外にも次のような文字があります。

  • ヘッダー・フッターのメニュー
  • お問い合わせフォームの項目
  • テーマのボタンや見出し
  • カスタムフィールド
  • SEOタイトルとディスクリプション
  • URLスラッグ

本文以外の文字が多いほど、Bogoではテーマ側の調整が必要になる場面が増えます。これらを管理画面に集約したい場合は、WPMLのMultilingual CMSが候補です。

4. WooCommerceを使うか

商品名、商品説明、カテゴリー、決済画面、注文メールまで多言語化するECサイトは、通常のホームページより管理項目が多くなります。

WooCommerceを本格的に多言語化するなら、公式に連携機能を用意しているWPMLを先に検討したほうが安全です。導入前に、決済・在庫・メール・使用中の拡張プラグインまでテスト環境で確認しましょう。

5. 年間費用より運用時間を減らしたいか

Bogoは無料ですが、翻訳ページの作成やテーマ調整に時間がかかる場合があります。WPMLには年間費用がかかる一方、翻訳管理やサポートによって作業時間を減らせる可能性があります。

プラグイン代だけでなく、翻訳・確認・保守にかかる時間を含めた総コストで比較するのが現実的です。

多言語SEOでプラグインより先に確認したいこと

Googleは、多言語サイトでは言語ごとに別のURLを用意し、hreflangで各ページの関係を伝えることを案内しています。また、利用者が自分で言語を選べるリンクを用意し、言語を推測した強制的なリダイレクトに頼りすぎないことも重要です。

詳しくはGoogle検索セントラルの多地域・多言語サイトの管理方法を確認してください。

BogoかWPMLかにかかわらず、次の点を公開前に確認します。

  • 言語ごとに固有のURLがある
  • 各言語のページを相互に移動できる
  • hreflangが正しく出力されている
  • titleやdescriptionも翻訳されている
  • 自動翻訳の誤りや不自然な文章を人が確認している
  • サイトマップに各言語のURLが含まれている

多言語化そのものが目的になると、翻訳したまま更新されないページが増えてしまいます。Webサイトを多言語対応する前に考えたいこともあわせてご覧ください。

結局、BogoとWPMLのどちらを選ぶべき?

選び方を簡単にまとめます。

Bogoがおすすめ

  • 小規模な会社サイトや店舗サイト
  • まずは2言語で試したい
  • 翻訳と更新を自分たちで管理できる
  • テーマを調整できる制作者がいる

WPMLがおすすめ

  • 記事・商品・言語数が多い
  • 複数人で翻訳を進める
  • WooCommerceやページビルダーを利用する
  • 本文以外の文字やSEO設定もまとめて翻訳したい
  • 有料でも運用時間とトラブルを減らしたい

迷う場合は、翻訳対象を一覧にして「ページ本文」「メニュー」「フォーム」「商品」「SEO項目」をどこまで管理するか確認してください。本文中心の小規模サイトならBogo、サイト全体を継続的に運用するならWPMLという分け方が、判断しやすいでしょう。

よくある質問

Bogoは自動翻訳できますか?

Bogoは翻訳ページを関連付けるプラグインで、翻訳文は自分で用意します。生成AIや翻訳サービスで下訳を作る場合も、意味や固有名詞を確認してから公開しましょう。

BogoからWPMLへ簡単に移行できますか?

ページの関連付け方やURL構成が異なるため、プラグインを入れ替えるだけで完了するとは限りません。URL、リダイレクト、言語メニュー、SEO情報を含めた移行設計とテストが必要です。

無料だから最初はBogoにすればよいですか?

小規模サイトなら有力な選択肢です。ただし、将来ページや商品が大きく増える予定なら、移行の手間も考えて最初からWPMLを選ぶほうがよい場合があります。